ぺトリコールとレモン水

主成分:女性アイドルの尊さ100%で出来てるもちがオチもなく綴るぜ日々のお気持ち

検査を受ける度に「これはちゃうな」と思ってたら、ゴリゴリに発達障害だった話

約2ヶ月かけて、発達障害の検査を受けていた。

私が検査したクリニックでは計8回に分け、

AQテスト*1やWAIS-Ⅲ*2などを受けた。

 

WAIS-Ⅲとは?

shohgaisha.com

詳しくは上のリンクを見てほしいが、14個の単純なテストを受けてIQやさらに細かく4つの項目に分けて数値化したものを群指数を求める。

 

言語性IQと動作性IQの差を「ディスクレパンシー」と呼び、これが15以上ある場合は、「発達障害の疑いあり」と判断される。

 

発達障害は数値が全部低いからといって必ずしもそう診断されるわけではなく、群指数の凹凸、ばらつきが大きいほど発達障害の疑いがあると診断される。

 

各IQや群指数が全部低いからといってばらつきが大きくなければ発達障害の疑いは低いし、MENSAに入れるような高IQの人でも群指数に目立つばらつきがあれば発達障害が疑われることもある。ということだと思う。多分。

 

 

検査結果の説明をうけて

私は検査を受ければ受けるほど、「あっ、やっぱり自分はちゃいますわ」と発達障害のはの字も引っかかってないなことを確信していたので、何かクリニックの人達やたら緊張した面持ちやな~と思いながら診察室に入り、検査結果をまとめた数枚の紙を渡され先生の説明が始まった。

 

結果から言うと、自閉スペクトラム症」と診断する。 と書かれていました。

 

うぉ~、グレーゾーンもすっぱ抜けたかあ。という感じ。

 

AQテストの結果

 AQとは自閉症スペクトラム指数のことであり、主観的にどういう具合かというのを検査したもので、判別の境界の点数は(50点中)33点。33点未満なら可能性は低いとされているが、私の点数は41点。すっぱ抜けてんねぇ~。自閉症スペクトラムの特性は高い。と表記されていた。

 

 

PARS(パーズ)の結果

PARSとは親など検査する人の幼少期を知る人に過去、本人に現在の様子を聞く、AQテストとは対に客観的に検査するものであり、幼児期ピーク評定で9点以上、思春期・成人期で20点以上だと自閉症スペクトラムの可能性が高いとされる。

私の幼児期ピーク評定は1点、思春期・成人期の現在評定は23点と現在評定が高いため、自閉症スペクトラムの特性は高い。と表記されていた。

 

 

ADHDのテストも受けましたが全部0点だったので飛ばしま~す。

 

 

WAIS-Ⅲ 知能検査の結果

 上記のリンクにもあるように、IQを 言語性IQ、動作性IQ、全検査IQの3つの項目で表すが、言語性IQが102(平均)、動作性IQが70(特に低い~境界線)、全検査IQが87(平均の下~平均)となった。全検査IQが俗にいう「IQ」の事で、私は平均より低いことが分かった。 

もっと注目すべきなのは、動作性IQ。動作性IQとは、目に見える情報をすぐに理解・記憶する、手や体を動かすことが得意等、感覚と運動に関する能力のこと。これが著しく低く、パーセンタイル順位(100人中下から何番目か)は2を叩き出していた。自分でも引いた。だから体育で球技全般出来なかったんだなあと今になって痛感する。

 

さらに言語性IQから言語理解作動記憶、動作性IQから知覚統合処理速度の4つの群指数を検査した。

言語理解が109(平均~平均の上)、知覚統合が70(特に低い~平均の下)、作動記憶が92(平均の下~平均)、処理速度89(平均の下~平均)となった。

ここで注目するべきなのは、知覚統合。これもパーセンタイル順位2という値を出していた。知覚統合が低いと何に困るかというと、「(視界に物が入っているのに)探しものを見つけることが出来ない」など見たものを情報として上手く処理できないことや、「仕事している時に手すきになったけど何していいか分からない」など状況を見て行動することが出来ないKYになってしまうことetc.がある。まんま私やん...。

 

もっと驚いたのは上記でも述べた「群指数の凹凸が大きい」こと。

言語理解と知覚統合で39も差があり、頻度で言えば1%の確率で出るものだそう。

 

「この値って、それなりに出ますか?」

「そうですね。100人に1人なので。」という小泉構文質問をかましてしまった。

 

 

 
 結局数字に囚われても仕方がない

全てはそこなんですよね。「知覚統合が低いから…」と悩んでいてもどうしようもないんですよね。自分で自覚している対処法と、先生のアドバイスはほぼ同じでした。

「素早い判断が必要な作業をこなすのは得意ではないので、(中略)分量は少なくても質を重視した方がいい」「自己のペースが尊重される環境が向いている」など。

 

タイトルに「ゴリゴリに」と書きましたが、自閉スペクトラム症の中ではまだ軽度な方だそうです。ADHDには治療薬がありますがASDにはないし、生まれ持った特性なので周りの力も借りつつ、自分で解決するほかないんですよね。

また、「年齢が上がると若い頃より改善というか数値が上がることがあるので、検査方法も変わってくるだろうし10年おきくらいの間隔で検査してみるといいかもしれない。」「視覚的に認識しやすい環境を心掛けた方がいいが、貴方は言語的能力の方が高いので絵や図などの視覚的内容を文字に書き起こした方がより分かりやすいかもしれない」という意見は意外でした。

 

社会に出てから生きづらさを感じる人は、私と似たようなパターンの人が多いみたいです。

発達障害が分かったからと言って卑下せず、皆と同じステージに上がれる踏み台を増やすチャンスが多くなったと捉えるようにします。

 

 

 

発達障害の検査に「自分が『これ苦手』って思い込んだらそれが発達障害になるやん。思い込みよ。」と偏見があり、大まかに検査結果を伝えた時も「そら検査うけたら何かしらの名前は付けるやろ」と一言言われ説明する気を失わせた母に、何とか一部でいいので理解をしてほしいけど、上手く言葉に出来ないので今まさにもどかしいです。

 

 

*1:個人の自閉症傾向を測定することが目的の検査

*2:ウェクスラー成人知能検査第3版」、通称「ウェイス」と言い、16~89歳を対象に言語性IQ (VIQ)」と「動作性IQ (PIQ)」と「全検査IQ (FIQ)」という三種類のIQを測定する検査